ドラフト候補左腕の責任感
「きょうも万全とはいえなかったんですけど、チームが優勝するために、という思いでマウンドに上がった。チームが勝てたことがよかった」。有馬伽久は試合後、チームファーストの姿勢を見せた。
最速151キロの直球を持つプロ注目左腕。175cm77kgの体格から繰り出すスライダー、ツーシーム、カット、カーブ、チェンジアップなど多彩な変化球を操る技術派だ。大学日本代表候補であり、2年生の春から立命館大学の先発としてチームを牽引してきた実績がある。
打線が援護、5回に決定的3ラン
初回には3番・岩間倫太朗外野手(3年)のソロで先制。3-2の5回には5番・角井翔一朗内野手(3年)の3ランでリードを広げ、有馬伽久を援護した。
4回に2ランを浴びた場面でも、動じることなく投球を続けた有馬伽久。3年生で侍大学代表入りも果たした経験が、ここぞという場面での冷静さにつながっている。
若田部達生が締めの好リリーフ
8回からは3番手でソフトバンク・若田部健一投手コーチの次男・若田部達生(3年)が登板。9月7日の関大戦でリーグ戦デビューを果たしていた1メートル88の大型右腕は、2イニングを1安打、3奪三振の無失点で最後を締めた。
「与えられたイニングを、しっかり抑えるというのが自分の仕事だと思っている」。同期の有馬伽久については「ライバルと言うのもおこがましいくらい高かった存在ですけど、これから抜かす気でやっていきます」と力強く語った。
完全優勝へあと1勝
立命館大は今節の同大戦で勝ち点を取れば、勝ち点5の完全優勝となる。勝ち点を落とすと、すでに全日程を終えている近大と勝ち点4で並び、勝率で上回る近大の優勝となる厳しい状況だ。
19日は試合がなく、2回戦は20日に予定されている。有馬伽久が見せたチームファーストの精神が、19年春以来のリーグ優勝につながるか注目される。
エースとしての成長
高校時代は愛工大名電で5番打者としても活躍した有馬伽久。大学では投手一本に絞り、着実に成長を続けてきた。奈良県出身の左腕は、技術だけでなく精神面でもエースとしての風格を身につけている。
「チームが優勝するために」という言葉からは、個人の成績よりもチームの勝利を優先する姿勢がうかがえる。この責任感こそが、来秋ドラフトでプロから高く評価される要因の一つだろう。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 有馬 伽久(ありま がく) |
| 学年 | 3年生 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 左投左打 |
| 身長・体重 | 175cm・77kg |
| 出身校 | 愛工大名電高校 |
| 出身地 | 奈良県 |
| 最速球速 | 151km/h |
| 得意球 | ストレート、スライダー、ツーシーム、カット、カーブ、チェンジアップ |
| 主な実績 | 大学日本代表候補 侍大学代表 高校時代は5番打者も兼任 |
19年春以来のリーグ優勝まであと1勝。有馬伽久が見せたエースとしての責任感と、チーム一丸となった戦いぶりが、悲願達成への原動力となっている。
参考記事
- Yahoo!ニュース 2024年記事 - 立命館大リーグ優勝王手と有馬伽久の好投