10日前から始めた三塁挑戦が実を結ぶ
スタメン発表で「3番・三塁」と記された瞬間、プレスルームは驚きに包まれた。正遊撃手のケガもあり、関東大会終了後から三塁手への転向を検討していた吉田洸二監督の判断で、菰田陽生は10日前から三塁の練習を開始していた。「本当にいいチャンス。中途半端にやるよりも、一つのチャンスを生かしたい」と語り、新ポジションへの挑戦を前向きに捉えた。
ダイビングキャッチが流れを変えた
2点を追う5回2死二塁のピンチで、三遊間への痛烈なゴロが飛んだ。菰田陽生は横っ飛びで好捕し、一塁へ正確な送球を送ってアウトに仕留めた。唯一の守備機会で見せたファインプレーに、指揮官は「あのゴロを捕るとは思わなかった。リーチが長く、ボールがグラブに入る選手。大きな試合になればなるほど、僕らの想像を常に超えてくる」と称賛した。
投打でチームをけん引する主将
打っては適時打を含む4打数2安打1打点、投げては6回から救援で1回1/3を2安打無失点に抑えた。194センチ、100キロの超大型三塁手として、MLBの一流選手と比較しても体格で引けを取らない。菰田陽生は「後半に強さが出た。神宮大会は数少ないチャンスなので、この大会で成長して選抜につなげたい」と語り、主将としてチームを引っ張る姿勢を示した。
巨人スカウトが熱視線を送る
ネット裏で視察した巨人の青木スカウトは「バッティングは関東大会からいい調子を続けている。技術があり、反応がいい。サードのハンドリングも柔らかい。あれだけの体があって、体を扱えるのは楽しみ」と評価した。米球団のスカウトも「あの大きさでサードを守れるとなると、市場価値が上がる」と注目する。投手か打者かの選択肢を広げる三塁挑戦が、来秋のドラフトでの評価をさらに高めそうだ。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 菰田陽生(こもだ はるき) |
| 学年・年齢 | 高校2年・16歳 |
| ポジション | 投手/一塁手/三塁手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 194cm・100kg |
| 出身校・チーム | 山梨学院高校 |
| 最速球速 | 152km/h |
| 得意球・プレースタイル | 最速152キロの直球とスライダー、フォーク、ツーシームを操る投打二刀流 |
| 主な実績 | 2025年明治神宮大会1回戦で三塁手として初スタメン、2安打1打点と好守を披露 |