27回1/3を投げ抜いた大車輪
5回1死満塁で矢幡勇人が右前へ先制の2点タイムリーを放ち、ヤマハは先制に成功した。マウンドでは佐藤廉が9回11安打1失点の完投で締めた。今大会は6日の先発7回、8日の救援1回1/3、10日の完投、11日の救援1回、12日の完投と全5試合に登板。1週間で計27回1/3を投げる大車輪で3勝を挙げ、補強のない単独チームによる大会制覇の原動力となった。
ピンチを封じる技巧派の真骨頂
4回1死一三塁のピンチでは外角を丁寧に狙い、遊ゴロ併殺で無失点に抑えた。8回には連打で1点を返されたが、1死一二塁から遊併殺で追加点を阻止。9回2死二三塁の場面では中津大和を空振り三振に仕留め、優勝を決定づけた。疲労が蓄積した状態でも「ギアチェンジ」で出力を上げ、要所を締める左腕のタフネスが光った。
申原監督就任後初の2大大会制覇
入社5年目の佐藤廉は「チームとして日本一になりたい」という思いを胸に、険しい道のりを完投で踏破した。申原直樹監督は「大エース」「さまさま」「素晴らしい」と賛辞を惜しまず、新人右腕の梅田健太郎も「佐藤廉さん中心に前向きな声が飛び交うので、いつもポジティブな気持ちで腕が振れる」と語った。ヤマハは夏の都市対抗で4強入りし、申原監督就任後初の2大大会制覇を達成。投打に有力選手を数多く抱える名門が再び黄金時代を迎えようとしている。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 佐藤廉(さとう れん) |
| 学年・年齢 | 27歳(社会人5年目) |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 左投左打 |
| 身長・体重 | 178cm・80kg |
| 出身校・チーム | 修徳高→共栄大→ヤマハ |
| 最速球速 | 144km/h |
| 得意球・プレースタイル | 縦横のスライダーやカット、カーブ、チェンジアップを駆使する技巧派左腕 |
| 主な実績 | 2025年日本選手権で全5試合登板3勝0敗防御率0.99、最高殊勲選手賞(MVP)受賞 |