日米大学選手権で証明した実力
7月8日の日米大学選手権開幕戦で、小田は5回の先頭打者として相手左腕の変化球を捉え、エスコンフィールドの右翼席へ軽々とアーチをかけた。この試合では計3安打を記録し、大会通して5試合で打率.348(23打数8安打)、1本塁打、3打点の好成績を残した。
大舞台での活躍はこれだけではない。6月13日の全日本大学選手権・北海学園大戦(神宮)では逆方向の左翼へ本塁打を放っている。大舞台になればなるほど実力を発揮するあたりは、まさにプロ向きの資質と言えるだろう。
吉田正尚を思わせる打撃センス
身長173cm、体重85kgと、ドラフト候補としては小柄な部類に入る小田だが、力感のないオープン気味のスタンスから足を上げて、広角に長打を飛ばす技術は特筆に値する。そのバットコントロールとパンチ力は、大学の先輩で現在レッドソックスで活躍する吉田正尚をほうふつさせる。
今春の東都大学リーグでは3本塁打、11打点で2冠王に輝いた。ドラフト候補がズラリとそろう同リーグの好投手相手に、3年春から計7本塁打を放っている強打の内野手として、プロ球団の注目を集めている。
スカウトの声
阪神スカウト陣は小田の動向を注視している。球団関係者は「大学球界の野手で打撃は間違いなくトップクラス。ドラフトでは上位、もしくは1位で名前が消えてもおかしくない」と高く評価している。
スカウト会議では打撃映像のチェックも済ませているとみられ、球団にとって「打撃特化型」選手の獲得は急務となっている。27年からのセ・リーグへのDH制導入が4日に決定したことで、小田の存在感はさらに高まっている。
多才な守備力とチームへの貢献
オープン戦などでは二塁、三塁もこなす器用さも兼ね備えているが、本職は一塁だ。打撃を売りに、DH制で出場のチャンスが増えることは間違いない。
阪神の内野手では今季、佐藤輝が31本塁打を放っているが、2位は大山の6本にとどまっている。強打の「DH兼内野手」の主軸候補が入団すれば、チーム力はより盤石となるだろう。
選手基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 小田康一郎(おだ・こういちろう) |
| 学年・年齢 | 4年生・21歳 |
| ポジション | 内野手(主に一塁) |
| 投打 | 右投左打 |
| 身長・体重 | 173cm・85kg |
| 出身校・チーム | 青山学院大学 |
| 得意球・プレースタイル | 広角に長打を飛ばす打撃、オープン気味のスタンス |
| 主な実績 | 東都大学リーグ春季2冠王(本塁打・打点) 日米大学選手権出場 全日本大学選手権出場 |
近年のプロ野球界では3割打者の少なさなど投高打低が顕著となっている。ドラフト1位候補として評価する創価大・立石正広にも負けず劣らずの打撃センスを誇る小田の動向を、猛虎が注視していく。
参考記事
- スポニチアネックス 2025年8月11日 - 阪神が青学大・小田康一郎をドラフト上位候補としてリストアップ