神宮に架けたバックスクリーン弾
3-2の7回先頭、牟礼翔は外角のスライダーを捉え、打球は中堅へ一直線に飛び込んだ。バックスクリーンへ到達する高校通算24号に「会心の当たりではなかったが、いい感じに風に乗ってくれた」と振り返った。普段からバックスクリーンに打つことを意識し、体が開かないように練習を重ねてきた成果が実を結んだ形だ。九州大会で放った23号もバックスクリーン左に打ち込むなど、中堅方向への本塁打が多い「バックスクリーン男」として知られる。
菰田陽生との初対決で同点打
1点を追う9回1死、来秋ドラフト1位候補の菰田陽生と初対決。牟礼翔は直球を振り抜き、左前安打を放った。2死満塁となり暴投で同点の生還を果たし、延長10回のサヨナラ勝利へつなげた。「いい投手なので打てて良かった。楽しかった」と汗をぬぐい、5打数2安打1打点3得点で勝利に貢献した。
山本由伸と同じルートを歩む
ドジャース・山本由伸と同じ岡山県出身で、九州の高校に進学した点も共通する。牟礼翔は「絶対に県外に出たい。強い学校に行きたい」と中学指導者と縁があった九州国際大付に進学。ワールドシリーズでMVPを獲得した先輩に「自分も続いていけたらいい」と励みにし、進路についても「プロ一本」を断言。「やっぱり1位(指名)。6球団くらい(競合)が来たらいい。高卒プロで行って(将来的に)メジャーに行けたらいい」と豪語した。
スカウトが評価する三拍子
視察したDeNAの八馬幹典アマスカウティンググループリーダーは強打に加え「三拍子そろっている」と評価。50メートル走6秒0の俊足と遠投105メートルの強肩も武器だ。182センチ、90キロの体格から繰り出す振り切るスイングは、カブス・鈴木誠也の動画をスロー再生で研究し「間の取り方をマネしている」という。同世代では菰田、横浜・織田翔希、沖縄尚学・末吉良丞、聖隷クリストファー・高部陸が「四天王」として注目されるが、「バッティングだったら誰にも負けないという気持ちでやっている」と宣戦布告した。
選手情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 牟礼翔(むれ しょう) |
| 学年・年齢 | 高校2年・17歳 |
| ポジション | 外野手 |
| 投打 | 右投右打 |
| 身長・体重 | 182cm・90kg |
| 出身校・チーム | 九州国際大付高校 |
| 最速球速 | ー |
| 得意球・プレースタイル | 50m6秒0の俊足と遠投105mの強肩を併せ持ち、振り切るスイングで強打を放つ三拍子揃った外野手 |
| 主な実績 | 2025年明治神宮大会準々決勝でバックスクリーン弾(高校通算24号)、4強進出に貢献 |